《 川越の山車の廻り舞台構造 》

川越に多い廻り舞台の構造を少々ディフォルメしたCGで
図にしてみた。お分かり頂けるだろうか。
廻り舞台
廻り舞台は、一般的には、上枠にローラー(滑車)が組み込まれ、
それが車輪の役割をして、回転する物と、川越市と周辺に多い、
上枠と下枠についたレールでローラー(上の画像、緑色部分)を挟み込み、
ローラーにベアリングの役割をさせる物の2種類に大別できる(下図参照。
他の仕様もあるが、取材が進み次第、お伝えする所存)。共にローラーが
当る部分には円形に鉄の板が敷かれ(下図の緑色部分、上画像の黄色部分)、
それをレールとして回転していくが、前者が上枠と共にローラーが
回転するのに対し、後者は上枠の回転より、ローラーが遅く回転する
回転差が生ずるという違いがある。後者は上枠が廻り舞台として
一回転すると、ローラーは、まだ、一回転していない状態にある。
ローラーは放射状に複数配されているので、どこで止まっても問題はない。
廻り舞台
余談であるが後者はベアリングとしての役割という点からか、組み付け時に
焼入れを行わないとローラーが焼きつく恐れがあるのだそうだ。但し、
前者がローラーより上の重量が重いと回りづらくなる事例が多いのに対し、
後者は前者ほど、回転に影響が出ないようだ。

※写真(画像)の無断使用、転載等禁止。

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