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埼玉県上尾市

上尾市愛宕町 :2012年撮影
前(2012撮影) 後(2012撮影)
人形(2012撮影) 鬼板&懸魚(2012撮影)  ニ重鉾、唐派風付きの屋根を持つ囃子台で廻り舞台。四つ車は固定式で転回は川越でも珍しくなったキリン。但し最近は便宜上、補助輪が装備されている。車台力桁裏側に「大正拾貳年7月新調」「大工 大木長太郎」「大工 鈴木金五郎」「彫刻師 松本喜三郎」の墨書。 しかし、脇障子彫刻裏には「棟梁 鈴木森太郎」「大木長太郎」と刻まれており謎が残る。人形は日本武尊で平成15年頃、川崎人形の作。以前は幣束を立てていた。先代は源頼朝の山車でさいたま市清河寺に譲渡。近年、川越で車輪を修理。
前(2012撮影) 後(2012撮影)
台輪から車台(2012撮影) 屋根の明かり障子(2012撮影)  こちらは小若屋台。昭和40〜50年頃に地元棟梁の作と云われる。古い土台があり、その上に柱を建てて小若屋台とした。四つ車、向唐破風付き屋根の屋台で4本柱。明かり取りの障子を用いた古風な屋根で中柱(前?)に脇障子が付けられる。車輪は固定式だが、補助輪で便宜が図られる。台輪は古い部材で構成(左写真)され、続いて車台、比較的新しい囃子台より上の部分と年代的に3段階に分かれるようである(車輪は台輪と同年代か)。上から見ると正方形に近い形状から往時は一本柱型の古い形の人形山車だった可能性もある。
演奏/愛宕囃子連   流派/小村井流

上尾市仲町 :2012-2013年撮影
前(2013撮影) 後(2013撮影)
人形(2013撮影) 欄間彫刻の銘(2012撮影)  ニ重鉾、唐派風付きの屋根を持つ囃子台。四つ車は固定式。囃子台欄間彫刻に「棟梁 鈴木■太郎(■は該当する字が見当たらず。字面は左写真参照) 彫工 山田弥三郎 明治三十五年七月」と彫られている事から制作年代が読み取れる。また彫工の山田弥三郎は川越市六軒町の山車(明治34年)の彫刻を手がけた山田彌三郎と同一人物と考えられる。桶川市栄町の山車の彫工、山田弥吉は弥三郎の父とされる。昭和60年に修理が行われ井桁台の彫刻はその際に追加されたものと思われる。人形は太田道灌で作者は不詳。
演奏/仲町囃子連   流派/木ノ下流

上尾市宮本町 :2013年撮影
前(2013撮影) 後(2013撮影)
鬼板&懸魚(2013撮影) 囃子台虹梁(2013撮影)  二重鉾、唐破風付きの屋根を持つ囃子台で固定式4つ車、廻り舞台を擁す。平成2年新調、以前は古い小さな山車だったが破棄したという。恐らく中高欄、上高欄、破風板、濃い色の彫刻は旧山車の流用と思われる。新調にあたり、車台から囃子台はかなり大型化が図られ、大型の屋台並みの舞台を実現している。その囃子台正面虹梁の彫刻は最近の作ながら凝っていて普通、スジ彫りで唐草等を彫るところを、唐草の意匠を踏襲しつつ、鶴を彫る手の込んだ虹梁(左写真)。転回は川越同様ジャッキアップして行う。人形は無く榊を飾る。
演奏/中平塚囃子連   流派/桑屋流(新ばやし。古囃子として以前の囃子の曲も残る)

掲載順はアイウエオ順。

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